生誕企画「溺詩」ご来場頂きありがとうございました。

出演情報

2026年5月30日、江古田フライング・ティーポットにて、詩人の斉藤木馬さんをスペシャルゲストに出迎えての生誕企画「溺詩」を開催しました。この日は日暮里や前橋などでポエトリーのイベントが沢山開催されている中、7名の方が足を運んで下さいました。本当に感謝の気持ちでいっぱいです。

写真提供・木村沙耶香さん

まずはゲストの斉藤木馬さんによる30分ライブをお届けしました。本当に重厚感のある洗練された朗読をこれでもかと堪能できた、貴重な30分間でした。ご本人もイベント後に自身のXで「珍しく緊張のライブでした」と語っており、その様子が見ているこちら側にもひしひしと伝わってきました。セトリは木馬さんの珠玉の代表作から木馬さんがライブでよくカバーされる作品まで濃密な内容で構成されており、非常に見応えがありました。途中、私に対して木馬さんから「誕生日に私はこんなものしか送れませんが」と一言添えられてから「ギフト」を読み始めた時は本当に胸が震えてしまいました。誕生日に最高の「ギフト」を頂けて嬉しかったです。最後「鮪」で締めるのも美しかったです。

そんな素晴らしい木馬さんのライブ後に私が30分ライブをやった訳なのですが、いやぁ緊張しました。ライブは最初、暗唱のパフォーマンスから入ったのですが、なんせ緊張して途中内容が飛んで結局テキストを見返す羽目になってしまいました。リハではしっかりトチらずできていたのですがね…。その後はなんとか持ち直し無事に最後までやり遂げる事ができました。今回、自作の詩に関しては色々と仕掛けを取り入れながら朗読していった(朗読中にハンドベルやメトロノームを用いました)のですが、何か違うエッセンスを加えるだけでも詩の印象がだいぶ変わってくるので、今後もライブをする際はこのような工夫はどんどん取り入れたいと考えています。中でもメトロノームに関しては自分の詩と親和性があるなと強く感じたので今後も色んな場所で披露したいですね。そしてライブ後半には木馬さんの詩集「喉仏」から「金魚鉢」という詩をカバー朗読しました。正直、当日の自分のライブの中でやっていて楽しかったのはこの演目でございました。木馬さん自身が「ハルタさんの声で再生されました」と私に教えて下さった時から既にカバーをしたいと考えていたこの作品は、練習の段階で「なるほどな笑」と思ってしまいました。もう読めば読むほどしっくり来てしまい、本番当日も変なギアがかかっているなと読みながら自覚しておりました。大変心地よい時間でした。

そしてライブの最後は私のアルバム「紅顔白骨」のリード曲「彼岸花」をオントラックで木馬さんと披露致しました。木馬さん自身もコーラスで参加されているこの曲を生誕企画の最後に披露できた事は非常に感慨深いものがありました。また、披露後に観覧で来られていた武田章利さんから「この曲はもっと世に広まるべきだよ!」という感想を頂けた事が本当に嬉しかったです(自分も強くそう思います…)。

写真提供・木村沙耶香さん

最後は、森鴎外不朽の名作「高瀬舟」の朗読を木馬さんと共に披露しました。配役は私が羽田庄兵衛とト書き、木馬さんが喜助を担当したのですが、練習の段階で木馬さんはハマり役だなと感じており非常に楽しみにしていました。結果本番は練習の時以上に力が入ってしまい、途中から羽田庄兵衛が自分に乗り移っているのではと錯覚するほどの熱演をしてしまいました。なお木馬さん自身、文豪の名作を公の場で朗読する機会が殆ど無かったため、この日までにかなり練習してきたとの事でした。結果見事に喜助の悲哀さを演じ切ってくれたと認識しております。ただ、2人の余りの熱演ぶりにお客様方がかなり疲弊しているのも見て取れたので若干の申し訳なさもありました笑(勿論、聞き応えがあったという前提での感想ではありますが)。しかしこうやって木馬さんと一緒に過去の名作を朗読できる機会も中々無いので、非常に貴重な経験をさせて貰いました。

終了後、木馬さんは「私としてもとても学びの多いライブでした」と仰ってくださいました。木馬さんほど実力のある方からそのようなお声がけをして下さったという意味でも、本当に開催して良かったなと心から思える企画でした。改めましてお忙しい中出演して下さった斉藤木馬さん、及びご来場して頂いた皆様へ心より感謝申し上げます。大変ありがとうございました。

追伸
2026年10月4日、三鷹おんがくのじかんにて斉藤木馬さんによる詩集「喉仏」の奉納朗読イベントが開催されます。更にイベント後半では詩人・小径章くんをお迎えして「喉仏」の世界を巡る対談も行われるとの事!皆様ぜひご検討くださいませ。

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